本記事は医師監修の下執筆されております。
胃を小さくして小食体質にする方法&ダイエット目的の胃切除手術について
2020.08.04
「あの子はきっと胃が小さくて小食体質だからスリムなんだ」
「もっと胃が小さければ私もきっと痩せられるのに」
小食体質になってダイエットを成功させたいという人にとっては胃を小さくするにはどんな方法があるのかが気になっているはずです。
この記事では手術によって胃を小さくする方法も含めて胃を小さくするためのアプローチを紹介します。
そもそも胃の大きさはあまり変わらない
小食なのは胃が小さいからだ!というイメージを持ってる方は多いと思いますが、実は胃の大きさに個人差はほとんどありません!びっくりしました?
太っている人、痩せている人、太りやすい人、痩せやすい人の間で胃の大きさに違いはほとんどないのです。
極端な体格差、例えば小さい子供と大人とかだと大きさは変わりますが、成人の胃の大きさは皆こぶし大くらいの大きさだと言われています。
満腹感の感じやすさは胃の大きさではなく、胃の膨張率や脳の満腹中枢に関係があります。
大食いフードファイターなどが胃を大きくするために行う「胃拡張」は胃の中に食べ物やガスなどを大量に入れる事で胃を引き伸ばす行為です。胃自体が大きくなっているわけではなく身体にも大きな負担がかかりますので安易に真似をしないように。
目次
胃の大小を判別しているのは満腹中枢
胃の大きさが食べる量を決めているわけではありません。食欲をコントロールしているのが脳にある満腹中枢です。
お腹が空いていて早くエネルギーを摂らなければならないというときに満腹中枢から指令が下りて、食べたいという気持ちを湧き立てるようになっています。
脳
僕が身体に必要なエネルギー量を計算して食べる量を判断しているよ!
満腹中枢による満腹、空腹の判定をしている部分の仕組みはとても複雑ですが、胃がどれくらい伸び縮みしたかで食事量を判断している点もあります。
食事前と比べて胃がどのくらい引き伸ばされたかを判断することで、気持ちを駆り立てたり、もうお腹がいっぱいだからやめておこうという気持ちを起こさせたりしているのです。
満腹を感じやすくする5つの方法
- ①ゆっくりよく噛んで食べる
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かむことによってあごを通した刺激が脳に伝わり、満腹中枢を刺激することが知られています。一口の食べ物を30回以上噛んで食べましょう。
- ②食物繊維の多いものから食べる
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食物繊維は水分を吸収して膨れ上がる性質があるため、胃の中に先に入って膨張すると胃壁を押してくれます。それが満腹中枢への刺激になります。
- ③胃が空っぽになる時間を毎日作る
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胃を休ませる時間を作ると満腹中枢との連携が良くなり、胃の健康も維持しやすくなります。1日最低12時間の空腹時間を設けましょう
- ④満腹の前に食べるのをやめる
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食事量を減らすことで、脳に『ここで満腹』と覚えさせ、少なめの食事でも満足できる身体にします。GLP-1ダイエットが非常に効果的です。
- ⑤生活習慣を見直す
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ストレスや睡眠不足が暴飲暴食につながることもあります。また、食事のリズムが一定していないことや食事を抜く習慣があることも良くないので改善を図りましょう。
胃を切除して小さくする手術は本当に最後の手段
胃を小さくする手術は、長期間の努力をしなくてもすぐに結果が出るのはメリットと考える人もいますが、肥満や食べすぎに悩まされているのでなければ、安易に手を出すのはオススメしません。
胃切除手術の相場
- 腹腔鏡下スリーブ状胃切除術⇒約30万円(保険適用)
- 腹腔鏡下スリーブバイパス術⇒約72万円(自由診療)
- 腹腔鏡下胃バイパス術⇒約175万円(自由診療)
手術の内容は個々に異なりますが、胃の外側の部分を広く切り取って縫合し、胃を細長い形状にするのが基本です。一週間程度の入院を伴う手術になり、その間の入院費用も必要です。
出血リスクもありますし、この世に絶対に成功する手術はありません。手術を終えても、胃を切って縫合した傷が完全に治るまではあまり胃を刺激することができず、うっかりすると破れることもあります。
また、手術によって食事があまりできなかったお陰で痩せられたとしても、筋肉も衰えて活動するのが大変になるため、リバウンドを起こしやすいのもデメリットです。
満腹感のコントロールが一番の近道
胃を小さくすることは手術以外に出来る方法はありませんが、満腹中枢をうまいことコントロールすれば少量の食事でも充分満足できる身体になります。
食欲のコントロールが難しいという方は当院で『GLP-1ダイエット』をお試しください(詳細は以下)。GLP-1ダイエットは少ない食事で満足する身体を作り上げる最先端ダイエットで、当院のモニターでは平均-4.3kgのダイエットに成功しています。
読者様が今後食べすぎに困らされることがないようこれからも有益な情報をお伝えしてまいります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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