本記事は医師監修の下執筆されております。
『パンが好きすぎる』←小麦中毒かもしれません
2020.09.28
焼きたてパンの香りが漂っていると、幸せを感じる人は少なくありません。
中にはパン作りが趣味だったり、毎日食べても飽きない圧倒的パン派の人もいたりするのではないでしょうか。
しかし「パンが好き過ぎる」「パンがない生活は考えられない!」と思っている人は注意が必要です。
なぜなら、小麦には依存性があり、しらずしらずのうちに小麦中毒に陥っている可能性があるからです。
目次
あまり知られていない「小麦」の3大事実
①血糖値を急上昇させる
②依存性・中毒性がある
③腸に炎症を起こす
このほかにも「グルテン」は精神状態と深い関係があり、一部の統合失調症患者はグルテンの感受性が強く、グルテンの摂取が治療の妨げとなっていることもあります。
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グルテンってなに?←もちもち感の正体
グルテンは小麦や大麦、もち米などの穀物に含まれるたんぱく質のことです。
粘りや弾力のもとで、パン以外にうどんやパスタなどのコシやモチモチ感につながっています。
パン、うどん、そば、パスタ、ラーメン、餃子の皮など、日常的によく口にしている物に多く含まれています。
日本人は世界的に見ても「もちもち」した食べ物が好きな民族なので、小麦中毒に陥りやすいかもしれません。
グルテンが引き起こす「セリアック病」という病気
小麦のグルテンが原因で「セリアック病(CD)」と呼ばれる自己免疫疾患になるケースがあります。
CDの患者はグルテンを摂取すると中毒反応がでて小腸に損傷をもたらし、食べ物を吸収できなくなります。
人によっては、症状がでていなくても小腸が傷ついている場合があり、治療せずに放置すると小腸への慢性的な傷から命に関わるケースもあります。
乳児や小児の症状は発育不全や腹部の腫れ、嘔吐など、成人の症状は腹痛、疲労、衰弱、原因不明の貧血、体重増加・減少、不妊症など非常に多くの症状を感じる傾向があります。
また「小麦アレルギー」も、グルテンが要因の1つです。
小麦を口にしなくても吸いこんだり、触れたりすると症状がでるので気をつけなくてはなりません。大麦・ライ麦など、ほかの穀物に対しても症状がでる場合もあります。症状は発疹や腹痛・下痢・嘔吐などのほか、重症になると喘息のような症状がでる人もいます。
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小麦アレルギーの場合、原因はグルテンとは限らないよ!「グルテンフリーなら大丈夫」というわけじゃないので注意してね!
自分で出来るグルテン耐性チェックテスト!
グルテン耐性は病院でアレルギーテストを受ければわかりますが、自分で確認する方法もあります。
1番わかりやすいのは「一定期間、食事やおやつで小麦(グルテン)を完全に口にしない」方法です。
グルテン耐性チェック方法
- 1カ月間グルテン、乳製品を抜く
- その後グルテンを含む食材を食べてみる
- 症状が出ればグルテン不耐性
数日間では変化が感じにくいので、1カ月ほどグルテン抜きの生活を継続してみましょう。一定期間が終了したら、再びグルテンが含まれる食べ物を口にして症状がでればグルテン不耐性である可能性が高いです。
グルテン不耐性の場合は、その後もグルテン抜きの食べ物を摂取するように気をつける必要があります。
グルテン抜きの食事はお米やフルーツ、焼肉、焼き魚、刺身、煮物などです。おやつはせんべいや大福などがおすすめです。
ちなみにグルテンと一緒に乳製品も抜くのは、乳製品に含まれる「カゼイン」を避ける為です。カゼインは牛乳や乳製品に含まれているたんぱく質で、グルテンに似た性質をしているので、身体が勘違いすることがあるので両方抜きましょう。
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グルテン不耐性の人は、数日間グルテンを抜くだけでも体調不良が治る事があるよ!
グルテン不耐でもパンを食べたい時に出来る事
グルテン不耐でもパンを食べたいなら!
- 小麦粉ではなく米粉
- グルテンフリー食品
- 古代小麦
たとえば小麦を使用したものは食べられませんが、代わりに米粉を使用すればパンでもパンケーキでも食べられます。グルテンはもちもち感を出せますが、米粉ももちもちした食感を感じられます。ケーキやクッキー、揚げ物、ホワイトソースなど小麦粉で作れるものは、ほとんど米粉でも作れるのです。
小麦粉より粒子が細かいので振るいにかける必要がなく、油の吸収率も小麦粉は38%なのに対し、米粉は21%とヘルシーです。また、アミノ酸スコアも米粉は65、小麦粉は41と米粉のほうが高く、人間が摂取しなければならない必須アミノ酸もバランスよく摂取できます。
手軽に利用できるグルテンフリー食品を購入するのもおすすめです。調味料や添加物などにもグルテンが含まれている場合があるので、グルテンフリー食品であれば安心して食べられます。
もし「どうしても小麦が食べたい!」なら、古代小麦の製品を利用するのも良いでしょう。古代小麦はグルテンの影響を受けにくいのが特徴で、化学肥料や除草剤などは不使用、品種改良もされていない原種です。古代小麦に含まれるたんぱく質は消化しやすく、胃腸にも負担をかけにくくなっています。
しかも、急な血糖値の上昇は抑えられており、食物繊維も豊富というメリットがあります。
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ただし、古代小麦なら100%大丈夫というわけではないので、注意が必要です!
毎日パン生活はグルテン不耐性にご用心!
パン作りが趣味の人や、パンを食べるのが楽しみな人は食べすぎにご用心です。
普段から米粉やグルテンフリー食品に変えて、自分の身体を守りましょう。
本記事のまとめ
- 小麦は血糖値を急上昇させ内臓脂肪が増えやすい
- ニコチンのような依存性がある
- 小麦に含まれるグルテンはとりすぎ注意
- 米粉やグルテンフリー食品を選ぼう
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